⑦東海大学医学部
◎基本情報
・所在地: 神奈川県伊勢原市下糟屋143
・交通手段:小田急線「伊勢原」駅よりバス10分
・主な付属病院:東海大学医学部付属病院(804床)付属東京病院(150床)
付属大磯病院(350床)付属八王子病院(500床)
◎大学特色
・総合大学だが38年目の若い学部(国内で一番新しい)
・臨床は海外もあり・学士入学や編入制度もあり。横断的に進める。
・アメリカのカリキュラムを参考に最新のものを取り入れる。
・海外研修では臨床研修なのでチームに入って行う。語学はできて当たり前。
・進級判定は厳しめ・寄付金・学債なし・頼れる病院ランキング1位
◎入試問題研究
英語 読解問題:選択式の長文読解問題と4つの短文を並べ替える問題、図表の読み取り問題に加え、記述式の英文和訳が出題されている。図表の読み取り問題に関しては、英文中の空所補充の形式をとっている。選択式の長文読解問題の英文のテーマは、環境、生物、医療・健康、言語、教育、文化など幅広い分野に及んでいる。設問内容は、空所補充や同意表現、内容説明、内容真偽、主題など、文法・語彙力と読解力をともに試す内容となっている。記述式の読解問題は、比較的短めの英文を読んで、下線部を和訳するものである。使われている語彙や文法はおおむね標準レベルであるが、前後の文脈や指示語の内容を理解したうえで文の構造を正確に把握して訳す必要がある。文法・語彙:空所補充、同意表現が頻出である。空所補充では文法の知識を、同意表現で語彙力を問われている。誤り指摘、語句整序なども過去には出題されていたが、近年は出題されていない。会話文:内容説明や内容真偽、同意表現の出題である。短いやりとりから状況を把握することが求められる。会話でよく使う表現にも習熟しておきたい。英文作:記述式の和文英訳が出題されている。短い文であるが、文意に合った単語や熟語を選択し、正確な英文で表現しなければならない。
記述+マーク、標準、解答量は適量
数学 例年、出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)」。出題範囲全体から出題されているが、特に微・積分法、場合の数と確率、数列、ベクトルなどは頻出項目としておさえておきたい。ここ数年難化傾向にある。2019年度は〔1〕(5)で箱ひげ図に関する正誤問題が出題された。今後はデータの分析からの出題にも注意したい。記述、やや難、解答量は多い
化学 例年、出題範囲は「化学基礎・化学」。例年、理論中心の出題である。理論分野では、混合気体の分圧計算や平衡定数などやや高度な内容も出題されている。反応速度、圧平衡定数、弱酸、緩衡溶液のpHなど電離平衡に関する出題もある。その他は、反応熱、平衡移動、中和滴定とpH、ファラデーの法則、電池などの内容の問題が多い。無機分野からの出題は多くはないが、出題範囲は広い。なかでも化学反応式やイオンの反応と分離、金属元素の決定などは頻出事項である。有機分野では、官能基の性質や構造決定、異性体に関する内容が多い。記述+マーク、標準、解答量は多い
生物 例年、出題範囲は「生物基礎・生物」。がん発現、臓器移植など医学と関連性の強い、遺伝情報、体内環境、代謝の出題頻度がかなり高い。2020年度は遺伝子の発現調節のしくみ、性の分化の考察、2019年度は小腸上皮細胞のグルコース輸送体に関する問題、2018年度は血栓性疾患に対するsiRNAのはたらきに関する問題、2017年度は胃潰瘍、白内障に関する問題、2016年度は、イソギンチャクの毒素に対するアナフィラキシーを問う問題が出題された。その他の分野は、年度によって若干偏りはあるが、満遍なく出題されている。また、複数の分野の融合問題も出題されている。記述、標準、解答量はやや多い
物理 例年、出題範囲は「物理基礎・物理」。例年、力学、電磁気、波動、熱力学、原子から幅広く出題されている。記述+マーク、やや難、解答量は多い