㉕兵庫医科大学
◎基本情報
・所在地:兵庫県西宮市武庫川町1番1号
・交通手段:阪神電鉄「武庫川」駅より徒歩5分
・主な附属病院:兵庫医科大学付属病院(34科・991床)
ささやま医療センター(22科・180床)
◎大学特色
・国家試験対策として5年から能力別クラス2クラス、6年で3クラス
・図書館は24時間使用可自習室(6年用)
・授業は75分。15時25分からは自習できる
・40周年の新しい大学
・アクセスは良い。最新の設備:ダビンチあり(担当者)
・西宮に新しい教育研究棟完成。(2018年4月)
・外部資金獲得率が高い(担当者)
・関西学院大学と学術交流提携、1年生は週1回「一般教養」の講義を受ける
◎入試問題研究
英語 例年、読解問題が3,4題、文法・語彙問題が1,2題、英作文問題が1題という構成になることが多かったが、2016年度以降、英作文問題以外はすべて読解問題が出題され、その中で文法・語彙問題、英文和訳が問われている。和訳も英訳も段落一つ分ほどの文章を訳す必要があるので、時間配分に注意が必要である。読解問題:読解英文のテーマは医学・医療に関するもののほか、科学、社会や経済、環境に関する評論、エッセーや物語なども出題されている。例年、語句整序、記述式の英文和訳、内容説明が大半を占めている。英文和訳では、「具体例を示しながら」や「(指示内容を)具体的に示しながら」などの指示がつき、下線部以外の箇所も理解していなければ解答できない問題も出題されている。また、比喩的な表現を訳出させることもあるので、文脈から何を意味しているかを推論する能力が問われる。内容説明も、該当箇所が1パラグラフ全体となるような問題が複数出題されており、広範囲の文を要約して書かなければならないため、文章全体を的確に把握する必要がある。また、語句整序も長文の中での出題となり、読解力も要するものとなっている。2018・2019年度では長文の内容説明はなくなったものの、空所補充が多く、英文和訳もボリュームがあるので、理解できる単語量を増やした上でしっかりとした内容把握が必要である。文法・語彙問題:例年読解問題で語句整序が出題されている。2016年度以降は大問での出題はないが過去にはあった。また、2016年度以降は読解問題の中に文法・語彙問題といえる設問が設定されている。ただし、基本的な学習をしていればどのような出題形式にも対応できる。英作文問題:過去には語数指定のある完成形式の問題が出題されたこともあるが、近年は比較的長めの日本語の文章の全部または一部を英訳するものが主となっている。記述、やや難、解答量は多い
数学 例年、出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」。例年、〔1〕の小問集合では幅広い分野の基本~標準問題が取り上げられている。数と式、2次関数・2次方程式・三角比、三角関数、場合の数、整数、数列などがよく出題されている。〔2〕以降の大問では、微・積分法、確率、数列などが頻出項目となっている。図形に関する問題や、複数の分野にまたがる融合問題も出題されている。なお、2016年度、2017年度と2年連続で大問として出題された「数学Ⅲ」の複素数平面の問題は、2018・2019年度は出題されなかったが、2020年度は再び出題された。記述、標準、解答量は適量
化学 例年、出題範囲は「化学基礎・化学」。理論、有機分野を重視した出題となっている。無機分野は、無機物質を素材とした大問の中で、理論分野とともに小問として出題されている。論述問題は、字数制限はないが、過去に150字の比較的長い論述が求められたこともある。記述、標準、解答量は多い
生物 例年、出題範囲は「生物基礎・生物」。例年、〔1〕が小問集合形式となり、出題範囲全体から幅広く知識を問われている。その他の大問については、医学部らしく、遺伝情報や体内環境、動物の反応に関する出題がやや多い。また、生殖・発生、進化・系統、生態からも出題されている。記述、標準、解答量は多い
物理 例年、出題範囲は「物理基礎・物理」。2020年度は小問集合の形式の出題はなかったが、〔1〕の小問集合では、出題範囲から幅広く出題されており、力学と電磁気の問題が比較的多い。他の大問は、力学、電磁気、熱力学、波動、原子からの出題である。力学では、衝突、単振動、力積と運動量、円運動、摩擦、剛体のつりあいなどがよく出題されている。電磁気では、電場、磁場、直流回路、交流回路と幅広く出題されている。熱力学に関しては、熱力学第一法則をベースにした出題で、気体の状態変化や熱効率などがよく問われている。波動からの出題は、正弦波や波のグラフ、光の屈折や干渉などが問われている。このほか、小問集合ではドップラー効果、クーロン力、レンズの式などさまざまな項目が取り上げられている。記述、標準、解答量は多い