⑤聖マリアンナ医科大学
◎基本情報
・所在地： 神奈川県川崎市宮前区菅生２－１６－１
・交通手段：小田急線「向ヶ丘遊園」駅よりバス15～20分
・主な付属病院：聖マリアンナ医科大学病院（２７科・１２０８床）
東横病院（８科・１３８床）
横浜市西部病院（２４科・５１８床）
◎大学特色
・キリスト教的人類愛に根ざす「生命の尊厳」
・単科大学
・面倒見がよい
・教室には監視カメラ付き
・皮膚科学研究チームからスキンケア製品も市販
・宗教関係から献体数は多い
・国家試験合格率が下がっているので本腰を入れている。
・学年制を敷いている。
◎入試問題研究
英語 読解問題の英文は、比較的長いものから短めのものまで例年1，2題出題されるが、全体の読解量は標準的である。身近なテーマのエッセーから評論までさまざまなタイプのものが出題されており、自然科学系のテーマや時事的な話題が取り上げられることもある。〔１〕の設問は記述問題が中心である。年度によっては、100～150字の字数制限のある内容説明が出題される。しっかりとした読解力に基づいた内容理解が問われており、特に記述問題では、日本語での表現力も必要で、確かな実力が求められる。なお、読解問題や会話文にゲームやパズル、計算の要素が含まれる問題が出題されたこともある。会話文問題は、2016・2017・2019・2020年度は大問形式で空所補充問題が出題された。文法・語彙問題は、短文の空所補充問題や同意表現が出題されているが、2020年度は適文選択、2017年度は誤り指摘も出題された。また、英作文は、2015年度以降は出題されていない。記述、標準、解答量は少ない
数学 例年、出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B（確率分布と統計的推測は除く）」。数列、ベクトル、微・積分法が頻出である。小問での出題も含めると、出題範囲から満遍なく出題されており、複数分野の融合問題もみられる。また、2017年度はデータの分析が出題された。なお、問題により、具体的な数値を用いて近似値を求める計算力も必要となる。16年度から大問４は証明問題になっている記述、標準、解答量は適量
化学 例年、出題範囲は「化学基礎・化学」。有機分野からの出題が比較的多く、芳香族化合物や脂肪族化合物の関連問題と、糖類・タンパク質・油脂などの関連物質の問題というような構成で出題される傾向がある。理論分野では、原子の構造、気体の法則、溶液の性質、熱化学、中和滴定、電池・電気分解の法則、反応速度がよく出題されている。化学の基本的な概念や法則の説明、実験結果に対する考察などが求められている。なお、2016年度[3]でアレニウスの式に関する問題が出題されたのが特徴的である。また、2016年度[3]・2018年度[２][３]・2020年度〔３〕でグラフを、2019年度[１]でエネルギー変化の図を書かせる問題が出題されたのも特徴的である。無機分野だけでの出題は少ないが、無機の知識が必要な設問が、大問中に含まれることは多い。記述、易、解答量は少ない
生物 例年、出題範囲は「生物基礎・生物」。出題範囲全体から幅広く出題されており、出題内容に大きな偏りは見られないが、細胞、体内環境、動物の反応、遺伝情報、進化・系統からの出題がやや多い。膜タンパク質の移動や情報伝達など分野間にまたがる総合的な問題が多くなってきている。記述、標準、解答量は少ない
物理 例年、出題範囲は「物理基礎・物理」。例年、ほぼ全分野から偏りなく出題されている。原子分野からの出題もある。計算問題は基本的なものもあるが、かなり手の込んだ複雑なものも多く、2015年度[４]の熱力学や[5]のドップラー効果の問題では指数計算や三角関数に関する数学的な力が要求された。[1]の小問集合は、波動、力学、電磁気の出題頻度が比較的高いが、ほぼ全分野をカバーする出題となっている。その他の大問でも、力学、熱力学、電磁気は必出で、残りの１題は波動または原子である。力学分野では、近年、剛体のつり合い、衝突、単振動、円運動、等加速度運動、力学的エネルギー保存則、衝突などに関する問題が出題されているが、偏りはみられない。熱力学分野では、比熱、熱容量、熱量保存則、ボイル・シャルルの法則などが比較的多く取り上げられているが、2016年度は気体の状態変化をグラフで考える問題が出題された。電磁気分野では、計算に必要な知識は基本的なものに限られてはいるが、論述・描図問題が出題されたこともあるので注意したい。波動分野は、光や定常波、ドップラー効果に関する問題などが出題されている。2018年度は波動を含めた全分野からの出題であった。記述、標準、解答量は適
