⑬日本医科大学
◎基本情報
・所在地：東京都文京区千駄木１－１－５
・交通手段：地下鉄南北線「東大前」駅または「本駒込」より徒歩８分
地下鉄千代田線「根津」駅または「千駄木」駅より徒歩8分
・主な附属病院：日本医科大学付属病院（４０科・１００２床）
武蔵小杉病院（１９科・３２７床）多摩永山病院（１８科・４０１床）
千葉北総病院（２４科・６００床）
◎大学特色・140年の歴史
・１年次：武蔵境キャンパス（基礎科学）、2年次より千駄木キャンパス
◎入試問題研究
英語 読解問題：英文の主題は例年、医学・心理・健康などに関する英文の出題比率が比較的高いが、同時に言語・人間社会に関する人文科学系の論説文の主題も少なくない。設問は、空所補充、内容説明、英文和訳、同意表現、内容真偽などオーソドックスなものが中心であるが、2016年度は読解問題の中の設問として自由英作文が出題された。また、2016年度〔1〕、2017年度〔1〕、2018年度〔３〕、2019年度〔４〕、2020年度〔１〕で解答の根拠を日本語で述べる形式の設問が出題された。内容説明は字数制限つきのものが出題されることもある。発音・アクセント問題は、2016～2017年度は大問での出題はなかったが、2018～2020年度は大問で出題された。文法・語彙問題：定義に当てはまる語、空所補充、品詞など年度によって異なる内容が出題されている。英作文：2016年度は大問での英作文の出題はなかったが、2017～2020年度は大問で出題された。過去には会話文の設定での短い英作文がよく出題されていたが、近年は意見論述やテーマ英作文の出題が続いている。2017年度は自由英作文で、現代の通信技術の長所と短所を書き、意見を裏付ける理由と例を挙げて50語程度でまとめるというものであった。2018年度は自分の性格の中で変えたい側面を理由と例を挙げて示すというもので、語数は特に指定されなかった。20１9・2020年度は読解英文と関連したテーマで、かなり長い文章を書くことが求められた。記述、やや難、解答量は多い
数学 例年、出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B（ベクトル、数列）」。多くが融合問題であり、誘導形式になっている。ただし、誘導形式であっても計算が大変で、きれいな答えを期待できない問題も時折出題されている。また、計算力を必要とする問題も出題されており、確実でスピーディーな計算を心がけないと時間が不足する。論理的な思考力も要求されるので、平素より問題の本質を考える学習が必要である。記述、やや難、解答量は多い
化学 例年、出題範囲は「化学基礎・化学」。無機・理論・有機の全分野から出題されているが、やや理論分野からの出題が多い。内容的には、無機・有機に比較して、得点差がつくような一貫性をもたせた出題である。特に反応速度・化学平衡は頻出である。無機分野の出題は基本的な項目を問われており、総合的な知識が必要。2016年度以降は無機分野に関する出題は少なかったが、例年断片的な知識より総合性を問う出題傾向にある。有機分野からの出題は天然有機化合物からの出題が比較的多く、2017年度は核酸、2018年度は油脂、2019年度はペプチドの合成と配列決定に関する出題があった。実験や検出操作にウエートがおかれる場合もあるので要注意。記述、やや難、解答量は多い
生物 例年、出題範囲は「生物基礎・生物」。細胞、代謝、遺伝情報、生殖・発生からの出題が多い。大問数は少ないが、1題の大問にさまざまな分野の内容が融合されていることが多いので、全範囲の幅広い知識と正確な理解が求められる。また、実験考察問題では問題文をしっかり読み込み、実験内容やデータを的確に把握して考察を進めることが必要となる。記述、標準、解答量は適量
物理 例年、出題範囲は「物理基礎・物理」。例年、力学、電磁気、熱力学から1題ずつと、波動または原子から1題という構成になっている。2016～2019年度は原子分野が出題されたが、2020年度は波動からの出題であった。ここ数年は文字計算の方が多かったが、2019・2020年度は数値計算の割合が高かった。問題によっては、前の結果を後の方で使わせることがあるので、前半でつまずくと大失点につながる恐れがある。何を求めさせているのかに注意しながら、題意をしっかり把握して、慎重に計算を進めることが肝要である。答えを書くときも書き方に具体的な指示があることが多いので、これも要注意。基本重視の中にも、思考力と注意力が求められている。記述、標準、解答量は適量
