②杏林大学医学部
◎基本情報
・所在地:東京都三鷹市新川6-20-2
・交通手段:JR「吉祥寺」駅・「三鷹」駅よりバス約20分
京王線「仙川」駅・「調布」駅よりバス15~25分
・主な付属病院:杏林大学医学部付属病院
◎大学特色
・三鷹にすべての学部が集まる
・救急医療に強い。寄付金、学債は一切なし。
・2019年度の国家試験合格率は97.3%(卒業生は99.4%)
◎入試問題研究
英語 例年、(1)文法・語彙で空所補充、(2)会話文で空所補充、(3)文法・語彙で誤り指摘の出題となっていたが2020年度では、(1)は、内容は変わらず例年の15問から10問に減少。(2)は会話文に代わり、文法・語彙問題の語句整序が6問、(3)は文法・語彙問題の誤り指摘に代わり、文整序が6問出題された。(4)読解では(英文1)と(英文2)の2種類の英文が出題されている。設問形式はすべて英問英答で、具体的には空所補充、内容真偽、内容説明、同意表現、主題など多角的である。また、英文のテーマは生物学・医学・医療など学部の性質に関連したものが多い。マーク、標準、解答量は多い
数学 出題範囲は、2016・2017年度は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B([確率分布と統計的な推測]を除く)」となっている。微・積分法、数列、極限、三角関数、式と曲線などを中心に、幅広く出題されている。17年度は難しかったが18年度は16年度以前の難易度にもどっている。マーク、標準、解答量は多い
化学 例年、出題範囲は「化学基礎・化学」。理論、無機および有機と、化学全般にわたる幅広い知識が求められている。理論では、広い範囲に設問を展開するような大問がある。無機の設問は理論の問題に関連して出題されることが多い。有機も広い分野からまんべんなく出題されており、化合物の識別の問題が頻出している。マーク、解答量は適量
生物 例年、出題範囲は「生物基礎・生物」。私立大学医学部の多くは動物生理や組織学に出題が集中しがちだが、杏林大学医学部では大きな偏りはなく出題範囲の全分野から出されている。その中でも体内環境や動物の反応、遺伝情報、生殖・発生がよく出題されている。また、一つのテーマから複数の分野について理解度を問う大問もあり、出題内容は幅広い。2018年度は大問1題辺りにさまざまな分野から出題された。2019・2020年度は大問ごとにテーマが設けられておらず様々な分野からの出題であった。マーク、標準、解答量はやや多い
物理 出題範囲:例年、「物理基礎・物理」。全分野からまんべんなく出題されている。2019年度の出題構成は2018年度と同じく「総合」「電磁気・原子」「力学」「電磁気」の計4題。「総合」の中で、力学・熱力学・波動の分野が出題された。マーク、標準、解答量は多い