いよいよ本試験の願書受付が始まりました。提出書類の準備は整っていますか。その手順をご説明します。自分の受けたい大学の願書を請求していない方はすぐ入手してください。一般には予備校、塾がまとめて請求した願書が置いてあります。また電話で直接大学から取り寄せることも可能です。

 

その中にはたいていＡ：学生募集要項　Ｂ：出願書類一式が入っています。

 

Ａの学生募集要項には試験日・受験会場・日程・時間などが記載されています。とても重要な情報ですのでしっかり読み込んでください。

 

そして実際に提出する書類が入っているのがＢの出願書類一式になります。その中身は（１）志願表類と（２）出願用封筒が入っています。

 

この（１）の志願表類は大学によって異なりますがたいていは①志願表本体（写真添付）②受験料の振り込み依頼書・受領証　③調査書　から成り立ちます。

他に　④志願理由書　⑤活動実績報告書　⑥健康診断書　⑦職務経歴書　などを課す大学もあります。

 

それぞれにつき説明します。

 

①志願表本体（写真添付）　

氏名・在籍・出身高校・高校卒業後の履歴・受験選択科目・2次試験の希望日程などを記入します。写真はたいてい3か月以内のもの2枚が必要です。高3生は制服、高卒生はスーツ姿で写真撮影をしていることが多いようです。

 

②受験料の振り込み依頼書・受領証　

最寄りの金融機関で受験料を納入しその受領書を送ることになります。

 

③調査書

卒業（見込み）高校から出してもらいます。①成績が記載されていることと②封がされているもの、でなければなりません。高校によりますが郵送で受け付けてくれるところ、実際に本人が申請しなければならないところ、即日発行してくれるところ、２週間かかるところなど一律ではないのでしっかり確認しておいてください。

 

④志願理由書　

該当大学への志願理由を記入します。①に記入欄がある大学や、別紙の大学指定のA4用紙に400字程度で記入させるなど様々です。

 

⑤活動実績報告書　

高校生活で特に打ち込んだことなどを記入します

 

⑥健康診断書　

主に高校卒業後2年以上経過している受験生に提出が求められます。直近6か月以内のものを提出する場合が多いようです。

 

⑦職務経歴書

社会人経験のある人に求められることが多いようです。

 

こうした書類をそろえて出願期間内に郵送で提出します。また、ここ数年一部の大学でＷＥＢ出願という制度を導入しています。こうした一連の書類をすべてＷＥＢで処理するというものです。まだ制度も新しく、スタッフ側も慣れている者も多くないようで多少のトラブルはあるようですが、受験生は大学が課すものをしっかりこなす必要があります。多少の時間がかかりますが仕方ないでしょう。ＷＥＢ出願の場合は入力したものを印刷し、写真や受験料の納付書、調査書を同封して郵送することになります。

 

受験生から一番多い質問は④志願理由書です。「書き方がわからない」というものから「親に書いてもらっていいか？」はたまた「先生書いてくれないか？」というほど困っているようです。しかし、自分が進学する気持ちをもって受ける大学です。アドミッションポリシーなど最低限のことは普段から慣れ親しんでしてほしいところです。そうしたものをもとに素直に、真摯に「なぜこの大学なのか」を書けばいいのです。奇をてらったり教師に何度も添削してもらったりする必要はありません。その時間があれば勉強してください！また、書類はすべて「本人の自署で楷書で丁寧に」というのが原則です。また、「記載事項と事実にが相違していることが判明した場合には出願受理や合格・入学許可を取り消すことがあります」との注意書きがたいていなされています。神経質にならずに事務的に処理してください。もちろん記入内容は入試の2次試験の試験官も読みますが、この用紙のみにとても大きな意味を持たせることは考えられません。面接時に受験生の返答に齟齬がないか、しっかり（丁寧に）記入しているかといったことを重視する書類だと思ってください。齟齬がないように当校では普段から本人の医師になる目的・目標などを考えてもらっているので面接試験で付け焼刃的な返答をしてその受験生の考えがぶれることはまずありません！

 

出願期日を守って確実に郵送してください。また、書類に大きな不備があると大学から電話がかかってきて確認してくれます。それが理由で入試が不利になることはありませんが、しっかり確認して送ってください。

 

このブログを読んでくださる1人でも多くの受験生の合格を祈ります。