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医学部受験事情の今と昔

2016年08月18日

医学部受験事情の今と昔-1

医学部を目指す受験生にとって、気にしても仕方がないとわかっていても気になってしまうのが「医学部受験って昔と比べてどうなの?難しいの?」という疑問ですよね。今回は医学部受験の今と昔に焦点を当てて、ご紹介したいと思います。


■医学部の入学定員は昔と比べてどうか?

文部科学省発表の医学部入学定員の推移を基にした下記の表を見てみましょう。

医学部入学定員

     ※文部科学省:平成27年度医学部入学定員の増員について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/__icsFiles/afieldfile/2014/10/22/1352932_01_1.pdf

医学部の定員自体は、約10年前よりも1,509人増加していることがわかります。よって、10年前よりも医学部に入学できる人は増えたことになりますよね。
しかし、これだけでは「昔より医学部に入りやすくなった」と言い切ることはできません。次の内閣府のデータを基にした18歳人口と大学入学者数の推移を見てみましょう。

大学進学率推移

     ※内閣府作成:18歳人口と高等教育機関への進学率等の推移
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon5/1kai/siryo6-2-7.pdf

10年分の18歳人口と大学入学者数をまとめました。18歳人口は減少している一方で、大学入学者数はほぼ横ばいです。

この2つのデータを総合して考えると、昔よりは医学部入学の入口が広がっていると言えるのではないでしょうか。


■医学部受験の倍率は昔と比べてどうか?

医学部の国公立トップである東京大学理科三類の受験倍率を見てみましょう。

東京大学理科三類 医学部 倍率

     ※東京大学公表資料を元に作成

年によってばらつきはありますが、増加しているとも減少しているとも言い難い数値です。

他のトップレベル大学の医学部も、東大と同じように、年度によってばらつきがあるところがほとんどでした。よって、先ほど述べたように「定員増加によって医学部入学の入口が広がっている」のは確かですが、「医学部に入りやすくなっている」とは言えないでしょう。


【まとめ】

医学部受験事情の今と昔-2

今と昔の入試難易度が気になる受験生もいるかもしれませんが、受験生のレベルや入試制度の違いもあるので、難易度については比較できないと言えます。ここ数年の難易度の推移が気になる場合は、各大学の過去の入試問題を解いてみるのが良いと思います。
結局、合格するためにあなたにとって重要なことは、今と昔を比較することでも、今年の倍率を気にすることでもありません。日々自分の目標を積み重ねて、自分の目標を達成し続けることです。そのためにも、予備校や自宅で勉強にしっかり取り組み続けることが大切です。自分の目標だけを真っすぐ見つめて、合格を勝ち取ってくださいね!

 
 

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